ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2022.7.11 07:33ゴー宣道場

北海道道場&まんぷく

二度目となる北海道ゴー宣道場、
女性天皇と女系天皇は違う?(はてな)
というテーマで開催された。

とはいえ話は多岐にわたり、
天皇の憲法における位置づけの確認や、
国旗国歌に対する個人や地域の考え方、
立憲主義とはなんぞや、
さらに緊急事態条項にいたるまで、
主として憲法にまつわる話題が中心となった。

第二部で、倉持師範が憲法制定直後の1949年に
憲法改正について改正意見が出ていたことを
紹介していた。
(東京大学憲法研究会『憲法改正の諸問題』、
公法研究会『憲法改正意見』など)。
これがごくごく真っ当なことに驚いた。
私たちはそれから70年以上も、
「公」を自分の身に引きつけて考えることのないまま
過ごしてきたのだなあ・・・。

道場の間、私は中学時代の化学の授業を思い出していた。
戦前生まれで、旧仮名遣いで板書するおじいちゃん先生、
当時は厳しくてイヤだという印象しかなかった。
けれど、すいへーりーべーと元素記号を語る合間に、
なぜか国家の話になり、
まさしく「権威」と「権力」について
語ってくれたことがあったのだ。
日本は権威と権力が分かれている。
これによってバランスが保たれている、
日本人の知恵だよ、守っていかないといけないよ、と。

元素記号はすべて忘れたけれど、
なるほど日本はおもしろい国だなと
思った記憶がある。
権威と権力の話を聞くと、私はいつもこの
化学のおじいちゃん先生を思い出す。
日本の天皇制は、日本の先人たちの歩みから
生み出された”知恵”だ。
思考停止の日本人は、その”知恵”を
あまりにないがしろにしてしまっている。
私の皇室への関心は、無意識のうちに
この中学のときの体験がベースにある。

今日のゴー宣道場の議論が、北海道の参加者の方々の
心の片隅のどこかに残り、
ふとしたときに思い出してくれたらいいな。
あのとき、こんな話をしていたな。
そんな点と点が、どこかで線につながるときが来る。


さて、道場終了後は北海道名物ジンギスカ〜〜〜ン!
ラムとマトンの違いを教えてもらいながら、
がつがつ食べた。がつがつ!



お肉もやわらかいし、味変の卵でまろやか、
西洋ワサビ(?)がこれまたちょうどいいアクセント。


食いっぷりが激しすぎたのか、
気が付けば女子しかいない・・・。

北海道のお菓子もいただいて、まんぷくです!


ソーランドラゴンと写真も撮ってもらったぜぇぇ。



参加された皆さま、ありがとうございました。
設営に携わってくれた皆さま、
本当にお疲れ様でした!
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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