昨日の事件ですっかりかすんでしまいましたが、同日最高裁でジャーナリスト・伊藤詩織さんに対する、元TBSワシントン支局長にして「総理ベッタリ記者」だった山口敬之氏のレイプ事件の民事訴訟最高裁判決があり、山口がレイプをしたことが認定されました!
一方で、伊藤さんが著書で山口にデートドラッグを盛られたように書いたことについては、「真実と判断できない」として伊藤氏に賠償を命じていて、メディアによっては伊藤さんの負けのように報じているところもあるようですが、とんでもない!
この裁判の最重要の論点は「レイプがあったかなかったか」で、判決は明確に「あった」と判断を下しているのです!
レイプドラッグ云々は二の次・三の次の問題だし、そもそも酒に強くて潰れたことがないという伊藤さんがほんの数杯で意識を失ったということだけで「真実と信じるに足る相当の理由」があるとみるべきで、これについては「不当判決」ではないかと私は思います。
いずれにしても、山口が「レイプ魔」だったと言ってもいい判決が出たのです。
自称保守がこぞって「レイプ魔」を擁護していたことが明白になったのです!
これほど明らかな事件が、なぜ逮捕状まで出ていながらもみ消されていたのか?
最大の問題はここにあるのに、それがアノ件でウヤムヤになっていいはずがありません!
そのもみ消しの中心にあったと思われる人物に対する追及が、「死んだら仏」で帳消しに終わってしまっていいわけがありません。
いまは「民主主義を守れ」の大合唱ですが、それだったら、ある時期「民主主義」をとことん蔑ろにした政権があったということも検証しなければならないはずです。
「罪を憎んで人を憎まず」と言います。
私は死んだ人は憎みませんが、その人が生前に犯した罪は、どこまでも憎まずにはいられません。
安倍晋三氏のご冥福をお祈りします。