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笹幸恵
2022.6.23 19:06日々の出来事

銀座で「庶民の声」を届けてみた。

昨日、所用で銀座をプラプラ歩いていたら、
数寄屋橋前で「日本維新の会」の
えびさわ由紀氏が選挙活動をしていた。
おお、これは庶民の声を届けるチャンス!!

ただしご本人は選挙カーの上で、隣にいた
吉村洋文副代表と誰かが軽薄なおしゃべり(失礼!)
を繰り広げていた。
近くでチラシ配りをしていた、やや年配のおじさんに
「えびさわさんは皇統問題については
どう考えているのですか」と話しかける。
予想どおり、通り一遍の男系男子継承を
おじさんが語るので、
「悠仁さまがいらっしゃると言っても、
男のお子様が生まれなければ皇統消滅ですよ?」
「一般国民を養子にと言っても、
そんなこと現実的に可能ですか?」
と言うと、
「変なフェミ女につかまってしまった」という
表情がマスク越しからでもありありとわかった。
なので、「私自身、勉強してわかったことですけど」
とつけ加えると、
「まあ、、、伝統を我々の手で簡単に変えるというのは・・・」
と言葉を濁す。
「伝統ではないですよ。古代は双系ですから。
あなたが伝統というのは、シナ文明のことです。
これも、勉強してわかったことですけど」

さりげなく、皇統のことを勉強しろよオーラを
出してみたけど、さらにイヤな顔をして
「貴重なご意見をありがとうございました」
と追い払われそうになった。
さらに食いついて、
「皇位継承問題のこと、どうか真剣に考えてください。
日本のためにも!」
と、言い添えて立ち去った。

私ったら、奥ゆかしい性格だと自分で思っていたけど、
結構図々しいのかもしれない。

さらにテクテク歩いていたら、銀座五丁目あたりで
「自民党」とかかれた選挙カーが。
自民か、しめたッ。
そちらに行って、チラシをもらう。

今回、参院選初出馬のむこう山じゅんさん。
ご本人は選挙カーの上ではなく、沿道で演説していたので、
キリのいいところで「皇統問題についてはどう考えていますか」
と話しかける。
すると、最初は「え」と戸惑っていた様子だったけど、
「私は、男性じゃないとダメって違和感があるんですよね」
とぽつり。
そりゃそうだろう。
女性の声が後回しにされていることを危惧して
立候補されているのだから、
自民党のおじちゃんたちと同じ、男系男子を主張したら
ソッコーでツッコミを入れるとこだった。

「おっしゃる通りで、自民党のベテランたちは
少しも勉強していないのです。
このままでは女性活躍なんて絵空事、
愛子さまが天皇になったら、どんなに
素晴らしい世の中になることか」

男系男子がいかに無理筋であるかを力説すると、
むこう山さん、うんうんと聞いて、名刺までくれた。
「勉強不足で」とおっしゃっていたので、
高森先生の著書をどうか読んでくださいと
伝えてその場を去った。
スマホに高森先生の名を入力していた。
フレッシュな感性で、当選した暁には
自民党で勇気をもって発言する政治家になってほしい。

4丁目の交差点で、「夫です」と襷をかけた男性が
チラシを一生懸命に配っていた。
好感を持った。

「庶民の声」が届いたかどうかはわからない。
けど、届けるって、やってみると楽しいね。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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