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小林よしのり
2022.6.16 09:29日々の出来事

ロジックと総合知

専門家VS素人の区分は意味がない。
コロナ禍で分かったのは、専門家がいかに役立たずか
ということである。
井上正康氏の凄いところは「ロジックが通るか」だけ
で判断していることだ。
わしが知り合った知識人の中で、権威主義ではない
学者はみんなそうだった。
不思議なことに小林よしのりを評価してくれた人は、
西部邁といい、西尾幹二といい、田中卓といい重鎮
ばかりだ。
みんなロジックで評価してくれた。

一つ言っておくと、わしがウイルス学で影響を受けた
のは、福岡伸一氏と武村正春氏である。
どちらもコロナ禍の前から、著作を読んでいた。
だが二人とも、コロナ禍ではあまり発言していない。
学者として賢いなと思うのは、コロナ禍では、専門知
だけでは不十分だということを彼らが分かっている
からだ。

当然だが、コロナ禍では、ウイルス学だけでは全然
足りない。
医学、感染症学、データ分析、社会学、憲法学から、
常識・お婆さんの知恵までを動員した「総合知」
必要だった。
わしは始めから「総合知」が必要だと警鐘を鳴らし
ていた。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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