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高森明勅
2022.6.3 09:00政治

上皇陛下の習近平ご引見は非礼極まる亀井静香氏のゴリ押し

亀井静香氏『永田町動物園』から。
これで打ち止め。

「習近平と天皇(のちの上皇)陛下の会見を実現させたことも思い出深い。
…海外の要人が天皇陛下との会見を希望する場合、
1カ月前までに申請するルールがある。
しかし中国側から打診されたときは、すでに来日まで1カ月を切っていた。
当時の宮内庁長官の羽毛田信吾にも批判されたが、
中国側から泣きつかれた俺は羽毛田に電話して直談判した。

『しかしなあ、おめえさんも役人だろ。
役人は上司の命令があればやらざるを得ないだろ』と言った。
すると、『はい、そうです』と応じるので、俺はここぞとばかりに
『今からお前の上司、官房長官の平野(博文)に電話させる。
だから飲んでくれよ』とたたみかけた。
…俺はすぐに平野に電話して『羽毛田に命令してもらえないか』と伝えた。
これで天皇陛下に習近平と会わせることができた。
だから俺は、習には大きな貸しがある」

「当時の俺は(埼玉県警)捜査2課長としてあらゆる事件を手がけ、
検挙数も多かったので、埼玉県庁が震え上がっていたのだ。
…今だから言えるが、当時俺は県庁から裏金をもらっていた。
捜査2課のカネがなくなると県の総務部長に電話して
『カネがないんだ。ちょっと出してくれや』と言った。
すると部長は何千万円単位のカネを寄越した。
恐喝みたいなものだ。
俺はそれを自分のポケットに入れるわけではない。
捜査は5人一組の班単位でやっていたから、成績を上げた班には
休暇を与えたうえ、その裏金を使って海外旅行に行かせた。
するとみんな張り切り、休日返上で内偵し、容疑者を見つけては
捕まえる。
検挙実績も上がっていった。

課長の俺はというと、夕方から西川口のソープランドに入り浸っていた。
捜査2課担当の…記者たちは、好きな女性と浴室に消えていく俺を
羨ましそうに見ているから、『じゃあお前もいけ』とカネを払ってやった。
我ながらひどいが、そんなことばかりしているから、
俺のことはどの記者も書けなかった」

「(桜井新は)もともと新潟では田中角栄さんの後援会
『越山会』の青年部長をしていた。
それなのに角栄さんに反旗を翻して、同じ旧新潟3区から
無所属で立候補した。
俺が初当選した’79年の総選挙である。
僅差で落選したものの、翌年行われた総選挙で初当選を果たす。
ロッキード事件後だったとはいえ、角栄さんの力は依然として
絶大だった。
そんな相手と真っ向から戦って当選してきたのだから、
恐れ知らずといっていい。
あの角栄さんと喧嘩するというのは、並大抵の度胸ではない。
凄まじい男だ」

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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