「北海道ゴー宣道場」の応募者の中に、こんな人が
いた。40代男性からの応募理由だが・・・。
「滋賀県出身でトッキーさんと同じくらいの年代ですが、
私も君が代をしっかりと習った覚えはありません。
音楽の教科書の最後のページに載っていて、習わない
のに何なんだろうと思っていました。
ということもあり素朴な尊皇心はありません。
しかし若者の生き方を考え続けて来られた小林先生が
到達した一地点がこの皇統問題だと思うので、自分の
ものにしたいと思っております。
リアルタイムでゴー宣の運動に参加したいという思いも
あります。
勝つか負けるか分からない戦いはスリリングですね。
論理ではもはや圧勝していると思いますが。」
わしはこんな読者がいると知っただけで、個人的には
もう『ゴー宣』を描いてきた甲斐があったと思える。
だが、この読者の言う通り、若者が困難な時代を綱渡り
していくためには、どうしても皇室が必要なのだ。
「日本人とは何か?」というアイデンティティーを自覚
して、日本人としての「個」を創出するためには、
男系固執カルトによって、皇室を人為的に消滅させる
わけには絶対に行かない。
本来、施光恒氏のような「日本人は素晴らしい論」を
唱えてきた学者こそが、皇室の意義を知っていなければ
オカシイのだが、全然分かっていないのだから驚く。
施氏が書いてきたものは一体何だったのだろうか?
「日本は法治国家になれるのか?」という課題も、
皇室論の中に内包される。
藤井聡氏やクライテリオンの執筆者は肝心かなめの
議論にまだ到達していない。
側室がなくなった今でも、男系固執は「伝統」で、
今の人間がその理由を考えてはいけないなどとよく
言うよ、恥ずかしすぎる。
すでに思想を放棄しているのだから、もう何も期待
できない。西部邁だったら激怒している。
「素朴な尊皇心はありません。しかし若者の生き方
を考え続けて来られた小林先生が到達した一地点が
この皇統問題だと思うので、自分のものにしたいと
思っております。」
賢しらな知識人より、一般人の方が知的態度が誠実で
感動する。
皇室を解き明かすのに、一回のイベントで説明する
のはあまりにも困難だから、今年は一年通して皇室
をテーマにしようと考えた。
一回、一回が重要である。
「北海道ゴー宣道場」の応募者、現在90人、締め切り
は6月7日(火曜)の正午に決まった。
男系カルトの「岩盤世間」を粉砕するヒントを得たい。