ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2022.5.5 10:28日々の出来事

冒険の成否を見極めるのは難しい

「関西ゴー宣道場」でわしの顔をデザインしたTシャツが
よく売れたらしい。
それをケロ坊とちぇぶから見せられた時、「こんなの着る
人がいるのかよ~~~」「わしが恥ずかしいじゃないか」
「小林信者とか言われてしまうだろう」「売れるわけない」
と否定したのだが、彼らは「30周年記念だから」と押し切
って販売してしまった。

ところが売れてしまっている!
わしは商売的に成功するなら否定しないから、二人の
判断は正解だったとせざるを得ない。
そもそも何人もの設営隊が、そのTシャツを着ていたのだが、
わしは最初のうち気づかなかった。
ケロ坊のデザインセンスが良くて、アインシュタインのベロ顔
のように図版化されているので、違和感がなくなっている
ようだ。ケロ坊上手いわ。

「商売になるグッズを流行させれば、公論イベントの存在も
有名になって、集客の役に立つ」というのが総合Pの理論
だから、まあしょうがない。
冒険を怖がって委縮するタイプと、冒険を楽しんで成功
するタイプがいる。
だからといって無謀な冒険をやって大失敗に終わると
いうことも大いにある。

関東隊長のボンが「500人規模の道場をやりたい」と
直訴して来たが、「不可能だ。コロナなら集まるが、皇統
問題は集まりが悪い」とわしは否定した。
放っておいたって皇統は永遠に続くと思っている人が
99%なのだろう。
まさか消滅の危機にあるとは思ってもいないようだ。
宗教団体が動員しなければ、皇統問題で500人も集まる
はずがない。
ボンは他のアイデアを考えた方がいいだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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