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笹幸恵
2022.4.24 12:08皇室

新潮の下衆の勘繰り炸裂

遅ればせながら、今週の週刊文春&新潮(4/28号)。
どちらも小室圭さんのNY司法試験不合格の話。
ウクライナ情勢よりも大きな扱いだ。

文春
小室圭さん「特別待遇」受験の落とし穴

圭さんが試験不合格であったことを述べ、
その落とし穴として「英語力」と
「受験戦争の経験不足」をあげている。
そしてビザの問題などを取り上げて今後を不安視。
さらに眞子さんを支えるメトロポリタンのキュレーターと
NY総領事を紹介して「二人の綱渡り生活はしばらく続く」と
締めている。

まあ、そうなんだろうなあという感想。
淡々と実情を述べているという印象だ。

一方の新潮は、下衆さが炸裂。
まずもってタイトルからしていやらしい。

再び不合格で「ヒモ化」鮮明
「小室圭さん」詐欺的結婚へのため息

「ヒモ化」だの「詐欺的」だの、
いくら売れてなんぼの週刊誌といえども
品性のカケラもない。
トコトンいじくり倒してやるぞという
卑しさが前面に出ている。

書いてある内容は、文春とさして変わらない。
圭さんが不合格であったこと、ビザの問題、
眞子さんのメトロポリタンでの活動。
元皇族ということで特別待遇されてるんでしょ、
というひがみ目線は健在だが、
今回は「皇室特権」という言葉は使わず、
眞子さんの「卓越した力」と表現している。
ひがみに嫌みが加わった。
皮肉のつもりならあまりにセンスがない。

後半は、まさに下衆の勘繰りが延々と続く。
小田部雄次は次のようにコメントしている。

「弁護士は時として”敵”をつくる。
皇室のあり方とは相容れない。
日本企業の敵対的買収に関わることになれば
国民は眞子さんをどう見るか」

「もし眞子さんがメトロポリタンに就職し、
宮内庁所蔵の美術品が展示されたら
”誰の財産だと思っているのか”といった
批判の声が上がる」

どちらも仮定に仮定を重ねた話。
そもそも圭さんは弁護士になっていない。
眞子さんもメトロポリタンへの就職は難しいと
記事で紹介しているではないか。
しかも「誰の財産だと思っているのか」という
批判の声など、何度読んでも意味がわからない。
どういう理屈なの??

あげく、家族問題コンサルタントの池内ひろ美が
下衆の勘繰り総決算。
圭さんの母親を持ち出して、
「試験不合格を眞子さんのせいにする」だって。
しかもその不満は表に出さず、
「子供をつくるよう眞子さんを促す」
「圭の成功があなたの成功だと吹聴する」
「眞子さんはますます小室家にコントロールされる」
と述べている。
まるで母親が諸悪の根源で、眞子さんは洗脳されて
いるかのような前提になっている。
誰かをいじめるときの陰口みたいなものだ。
ここまで悪意に捉えられたら、
そりゃ誰だって日本にいたくなくなるわ。

今回の文春&新潮、同じ事象でも最低限の品性が
あるかどうかでこんなにも違うのかという典型例。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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