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笹幸恵
2022.2.25 13:03皇室

小室夫妻について、火のないところに煙を立てる週刊新潮

今週の週刊文春&週刊新潮(3/3号)ウォッチング。
内容は違えど、どちらもNY司法試験を
絡めた記事の展開になっている。

文春
小室圭さん三つの爆弾
ビザの悪夢…試験合格でも5割の
確率で米国退去

タイトルが謳う「三つの爆弾」とは、
①NYの司法試験の直前に、小室夫妻が住む
マンションの真下で銃撃事件が起きたこと
②ビザの問題
③眞子さん就職?
である。

①の銃撃事件は、お二人もさぞ不安を感じて
いたのではないかと、ちょっと心配。
しかも試験直前というから、
心中穏やかではなかったはずだ。
気丈に乗り越えていってくれているといいのだけど。

②は、ビザの種類をあれこれ紹介。
一般的な就労ビザは抽選のため、圭さんが司法試験に
合格したとしてもビザを得られなければ
米国滞在は難しいという。
しかしビザのあれこれって、新潮が2/17号に
こと細かに(意地悪く)書いていたので、
焼き直しの印象しかない。

③圭さんがビザが取得できなければ、
眞子さんが芸術関係で発給されるビザを
取得してメトロポリタン美術館に就職?
こちらもだいぶ前から言われていた内容で
とくに目新しさはない。
これが爆弾・・・か???


一方の新潮
「皇室」を振り回す「秋篠宮家」
「学習院」忌避で「悠仁さま」が学べない「ご自覚」

こちらは秋篠宮家の一挙手一投足が
気に入らないという人に100%阿った記事。

筑波大附属高校に進学される悠仁さまに対し、
学習院がいかに素晴らしいかを
これでもかと紹介している。
学習院では皇族を特別扱いしないこと、
信頼できるご学友を得られること、
だから筑附を選んだ秋篠宮家は
間違った選択をしたと言わんばかり。

さらにもう一つの懸案事項として、
小室夫妻のことを後半で取り上げている。
試験のことに触れつつ、最近の様子を紹介。
その一つは、
旅券法に従って「在留届」を在外公館に
提出しなければならないが、小室さんが
届を出したのは期限ぎりぎりだったということ。

提出されたのならいいではないか、
という話なのだけど、新潮は違う。捻じ曲げる。
小室夫妻は特別扱いされている、
だから届け出るメリットはなかったのだろう、
しかし旅券法に違反してもいいわけではない
と続けている。
だから違反していないって。
何なの、この火のないところに憶測で煙を立てるやり方は。

さらに、取材をことごとく断っている小室夫妻に対し、
「メディアへの不信感は相変わらずのようである」
と、上から目線でヒョーロンしている。
あれだけバッシングされたんだ、当たり前だろう。
いじめた側に、その認識も、自覚も全くない。
もはやため息しか出てこない。

しかも、これでは終わらない。
家族問題カウンセラーの山脇由貴子に、
今後の小室夫妻の行く末について語らせており、
これがまたヒドイ。

いわく、
小室さんが試験に失敗しても、家出同然で日本を
飛び出した眞子さんはつらそうな姿は見せられない。
幸せなふりをして自分を追い込んでいくのではないか。
そんな中で、小室さんのお母さんが、秋篠宮家に
「何とかしてくれ」と頼むのではないか。
眞子さんは小室家の言うままに動くしかない、
こうした状況では離婚も視野に入るのがフツーだが、
眞子さんは帰国もできず、米国で一人で生きていく
選択肢もあり得ず、静かに耐え忍ぶしかない・・・。

なんじゃ、こりゃ!!!
カウンセラーというのは、他人の家庭を勝手に想像して
勝手に不幸に仕立て上げるのが仕事なのか!?
心配するふりをしながら「不幸になってほしい」と願う、
人間の醜悪さがモロに出たコメント。
じつにいやらしい。


最後に、文春と新潮では内容が異なる点がある。
警備についてだ。

文春では、皇室担当記者のコメントとして、
「NY市警に”お願い”するしかできない。
NY側も小室夫妻を特別に警備している様子はない」と
語らせている。
一方の新潮は、政府関係者のコメントとして、
「すでに総領事館には日本から警察官が出向、
定期的な警備を行っている。
眞子さんにも女性の専属職員が配置されている」
と紹介している。
新潮の場合は、「だから特別扱いなんだ」という
含みがあるのだけど、一体どちらが本当なのか。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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