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高森明勅
2022.2.18 09:00皇統問題

皇位継承の安定化に繋がるルールを採用すれば次は「愛子天皇」

皇位の安定継承への探究は、
つまるところ至ってシンプルな“ルールの選択”だ。

次の二者択一。

①側室不在で非嫡出・非嫡系による皇位継承可能性が
除外された条件下でも皇位継承の安定化に繋がり
シナ由来の男尊女卑=男系絶対の影響が拡大する“前から”の
わが国本来の「女性尊重」の伝統に立ち返って
現代の価値観とも適合的なルールを選ぶか?

②側室制度と非嫡出・非嫡系による継承可能性を前提としてこそ
機能しうる、明治以来の「男系男子」限定という旧時代的なルールに
肝心な前提条件が失われても“思考停止”してそのまま固執し
皇室の存続それ自体を危機に陥らせるか?

端的に言えば、皇室の末永い存続を願うか
それともシナ由来の男尊女卑=男系絶対に拘泥して
皇室の消滅を招き寄せるか。
そのどちらかだ。

もし皇室の存続を願うなら、①以外に選択の余地はない。

①を選ぶ場合、これまでの直系優先の伝統に立つ限り(皇室典範2条)
次の皇位継承者は性別に関係なく、当然ながら天皇陛下のご長子
つまり愛子内親王殿下という結論になる。

追記

「表現者クライテリオン」3月号に拙稿が掲載されている。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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