ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2022.1.25 08:02日々の出来事

漫画家はサラリーマンではない

今日は『ゴー宣』第152章の画稿締め切り、まだ上がって
いないことに不安を覚える。
今日の締め切りには間に合うのだが、『コロナ論5』の3月
発売はすでに断念。
ストックがないのが問題なのだ。
締め切り日に上がっているようじゃ話にならない。

わしの目標としては、2月14日までに、『よしりん辻説法』
の画稿も含め、『コロナ論5』の漫画原稿を完全アップ
することだ。
でなければ4月発売も厳しくなる。

スタッフは、いざとなれば日曜も出勤して描かねばなら
ないだろう。
サラリーマン化している場合じゃない。

わしは最終章のシナリオをやっているが、10pは超える。
今日は何としてもコンテにまで持っていきたい。
厳しい!非常に厳しい!
漫画家は本来ヤクザだ。
玉川徹みたいに、たかがコロナを恐れてステイホームを
他人に強要しながら、呑気にサラリーで食っていけるよう
な遊び仕事じゃない!

漫画家はヤクザ!徹底的にヤクザ!
いくら才能があっても枯れるときは枯れる。

今の仕事だけで手いっぱいになってるようじゃ明日はない。
新たな挑戦として「ファクターZ」を描かねばならないのに、
ペン入れが一枚も進んでないのは、サラリーもボーナスも
必ず出るという玉川徹的安心感が育っている証拠だろう。

百姓や漁師は堅気の職業、堅気の職業だって気まぐれな
自然と命がけで戦って食い扶持を得る。
漫画なんて紙芝居の延長だ。
紙芝居で権力と戦ってるんだから、平穏な日常に埋没
せずにヤクザの殺意を取り戻せ!
玉川徹の様に大樹に寄りかかって臆病になれと豪語する
馬鹿と同種の人間になるなら、人間をやめろ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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