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泉美木蘭
2021.12.26 15:38

若者・子どもは高齢者のように重症化しない

オミクロンってとっくに市中感染が広がっていて、
元気な人は元気なままでいる、ということも考えられるのでは
ないのかなあ?

オミクロンのゲノム解析なんて、ここ最近はじまったのだから、
後追いで感染者を発見してるだけ、
来年の春ぐらいになって「オミクロン、11月には市中感染していた」
なんて判明したりして。

オミクロンに乗じて、ブースター接種、5~11歳の子どもに接種、
とまたすごい圧力がかかりはじめ、

「海外では入院者の8割は未接種者」
「未接種者は人口の10%程度なのに、入院者のうち未接種者は40%」

などなど言われているけど、この手の言説が、以前からずっと
ペテンに聞こえて仕方なかった。

だって、コロナの重症者・死者のパーセンテージは、
世界的に見ても、圧倒的に高齢者に偏っているわけですよね?

100人の90歳の老人がいたとして、
80人が接種して、そのうち10人が重症化すれば、重症化率12.5%
20人が未接種で、そのうち10人が重症化すれば、重症化率50%

数字だけ見れば、たしかに未接種者は4倍重症化しやすいと
言えるけど、
未接種者20人の老人が、全員「反ワクチン」で、意思を持って
接種してないのかと言えば、そうじゃないと思うわけです。

●ワクチン接種することが危険で、打つに打てない身体の状態
●そもそも重症化リスクを複数抱えた年齢層
●人生の終末期を迎えている状態 …etc

などなど、未接種の高齢者は、重症化率を底上げする要素を
もともと複数抱えている
層なのでは?
そんな背景を無視して、「打たない奴はこうなる」と恐怖を煽り、
脅すために利用するのはえげつないし、
こういった高齢者の重症化率を、ほとんどが無症状・軽症で済む

若者や子どもにまで大雑把に当てはめて、ワクチンを強要するのは
非科学的かつ犯罪的なウソだと思いますが。

フランスでは、ブレイクスルー感染で重症化した人を、
「1回目接種後、2回目の接種まで5~6週間あけていた人」
言っているそうだけど、それもまた、
「ちゃんと接種しなかった、いい加減な人」という印象を
植え付けようとする差別的なやり方ではないかと考える。

だって、ワクチン接種したい人の立場に立ったとしても、
2回目まで期間が空いたのには、人それぞれいろんな事情が
あるわけでしょう?

●1回目接種であまりに激しい副反応が出たので敬遠した
●接種後、体の不調で寝込んでいた。それによって抵抗力も落ちた
●貧困移民層で、健康状態良くないが、副反応で倒れたら
一家が食べていけないのでワクチン敬遠

フランス特有の事情がもっとあると思いますが、
私でもこのぐらいはすぐに思いつきます。

大雑把すぎる数字で、子ども・若者・元気な大人まで、
まとめてワクチン強要するのは人を騙すペテン、詐欺です。

 

▼以前のライジングで、考え方の例として掲載した図▼

 

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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