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徒然草気まま読み#155
「兼好法師の教養論」
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今回扱うのは、第百二十二段。
冒頭を紹介すると…
人の才能は、文明らかにして、聖の教へを知れるを第一とす。次には手かく事、旨とする事はなくとも、これを習ふべし。學問に便りあらむ爲なり。
人の学問・才芸としては、古典を学び、
聖人の教えを詳しく知っていることが
第一に重要で、その次は
文字を上手に書くことが大事だと兼好は言う。
さらにこれに続けて、重要なものを
順番に挙げていくのだが、
ここに兼好らしく、しかも現代に通じる
価値観が表れてくる。
普通は「文武両道」というが、
兼好はこれにもう一つの道を加える。
しかもその第三の道を「武」よりも上に置き、
この3つのいずれも欠けてはならないと説く。
その第3の道とは?