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笹幸恵
2021.10.1 19:24皇室

眞子様PTSD公表と愚劣なネットコメント

眞子様が10月26日にご結婚される。
宮内庁はその発表とともに、
眞子様が複雑性PTSDの状態だと明らかにした。
無理もない。
これだけ毎週のように週刊誌がバッシングを続け、
精神的に追い詰められないほうがおかしい。
さんざんバッシングされ、適応障害と診断された
雅子さまと全く同じだ。
日本国民は同じ過ちを何度繰り返せば気が済むのだ?

あろうことか、その発表をうけて
またぞろネットでは批判の嵐。
現在、ヤフーニュースでは2万件を超えるコメントが
書き込まれ、さらにその批判がやまない異様さが
ヤフーニュースで取り上げられ、そこにもコメントが
すでに2000件を超えている(まだ2時間しか経ってないのに)。

一部には同情する声もあるけれど、そのほとんどが
「なに!?国民が悪いっていうの!?けしからん」
という内容だ。

「PTSDって、非難した国民が悪いってこと?
強引に猪突猛進したからではないか」

「国民が納得するよう説明しなかった
小室さんの責任ではないか」

「宮内庁はこれでマスコミ世論を誘導する魂胆か」

「国民に食べさせてもらって育ったのに、
自由にして良いとは思えない」

「最後までわがままで傲慢」

「病名なんていくらでも付けられるでしょ」

「税金を使いこまれている私たちのほうが
精神的苦痛を味わっている」

「自業自得」

「国民を失望させたのは小室親子」

「国民のほうがもっと無力感で傷ついている」

読んでいるこっちがムカムカして気持ち悪くなってくる。
バカと暇人、スマホやPCをポチポチやる前に
頼むから読書でもしてくれ!

なんで、こんなに「一億総国民様」になったわけ?
匿名でえらそーなこと書いて、何かを言ったつもりか?
ネットの中だけを見ていると、もはや社会全体が病んでいる
ように思えてならない。

もはやこの国は、本当に皇室を戴く資格が
ないのではないか。そんな絶望感すら覚える。
皇室不要論をわかったようなふりして書きこむ人々も、
本当になくなってみないとわからないのだろう。
どれだけこの日本という国の社会全体の安寧に
寄与していたかということを。
想像力の欠如。
皇族になら何をしても許されると思っている
卑劣で愚劣な日本国民には、つける薬がない。

せめて、眞子様が米国で精神的なやすらぎを
得られますように。
いつか、日本に生まれてよかったと思える日が来ますように。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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