昨日の「倉持麟太郎の『このクソ素晴らしき世界』」 #クソすば は、「民主主義に疲れたあなたへ」シリーズ二回目。「”we , the people” 民主主義の主語について」として、現在、私が二人三脚で県庁や厚労省と闘っている、長野県で障がいをもつ方々の支援事業をされている原田健さんと、めちゃ広範かつ濃密な議論をしました。
①就労支援
②生活介護と二階建て支援
③放課後等デイサービス
④グループホーム
の4つの話題に絞りました。どれも、具体的な法律解釈の限界事例が噴出して、私と原田さんで長野県庁に行ったり内容証明送りつけたりしてひっくり返してきたケースを紹介しながら、恥ずかしながらそれまで私も知らなかった障がい者法制の欠缺をみなさんと共有したいなとお伝えしました。
憲法や児童福祉法にどんなに理想的なことが書いてあっても、幅のある解釈を厚労省の通知や県条例の解釈通知によって、権利制限的な解釈に狭められてしまっている現状。ただ、ありうる解釈A,B,Cのうちより憲法適合的な解釈を示して降りて来る踊場をつくってあげれば自治体もそこに降りてきてくれることがあるということを知りました。
そして、個別ケースが厚労省の制度変更にまで影響する。
憲法や法律を変えなくてもできることはたくさんあるし、そこは我々の真の当事者意識の問題でしょう。
そしてそして、高齢者や母子家庭と横並びの制度的規制が、障がいを持った方についてのみ残るという政策決定をみると、結局は障がいを持った方々が事実上投票権を行使できないこととの裏返し。
選挙原理主義は、こうして選挙目線でひっそりと民主主義の主語からいろんなものを排除しています。
原田さんのお子さんが重度の障がいをもって生まれたときのアメリカでかけられた言葉と日本でかけられた言葉の違いにも、考えさせられるものがありました。この国は本当に自分さえよければよい冷たい社会になっていないか?
身体が一つじゃ足りないけど、知ったら闘わないとね。弁護士やれることめちゃあるな。
追伸:原田さんの運営しているベーカリーで利用者さんたちが作っているシナモンロール。「命がけで食べる甘さで作れ」という号令のもと作られたそう(笑)皆さん、一度食べてみて!シナモンロール食べたいと連絡したら送ってくださるそうです★