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倉持麟太郎
2021.6.19 10:34

コロナが絡むと沈黙し、戦争がちらつくと騒ぐ”リベラルエリート”たち

今週の「倉持麟太郎『このクソ素晴らしき世界』#10」動画配信では、重要土地等規制法案からLGBT理解増進法案や札幌地裁同性婚一部違憲判決まで、幅広く法的問題を取り上げました。

 

それにしても、重要土地等調査規制法案、明らかに政令等による恣意的な運用が懸念され、自由への萎縮効果からも本法案にかぎっては反対なのだが、「防衛(=戦争)」が絡むと激しく反対する弁護士たちも、「コロナ」「公衆衛生」がからむと全く相似形で恣意的運用や自由への萎縮効果のあるコロナ特措法には同じ熱量で抗議しないのはなぜ?こういうのこそダブルスタンダードだと思います。

 

「同性愛者に婚姻の法的効果を一部ですら認めないのは違憲」とした札幌地裁判決の読み解きも、なかなかに壮大な作業でした。

判決は明治民法、明治憲法から現行の日本国憲法の制定経緯をたどり、立法者意思を分析します。そこには同性婚は「当然に許されない」から24条には書かなかったんだと。

そこから「婚姻」を「婚姻の本質」まで薄めて今回の判決の一部違憲にまでいたるプロセスは手に汗握るものです。

憲法学者や通説では、法律で認めることができるといいますが、立法者意思からすればこれも解釈改憲の一部です。権利を保障するためならそれでもいいのか?よい解釈改憲と悪い解釈改憲はあるのか?

これまた答えなんてないので、皆さんと考えたいところです。

お休みに是非ご覧ください!

動画はコチラ

↓  ↓  ↓

https://www.youtube.com/watch?v=D72M8Tfcil0

倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

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