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「徒然草気まま読み」#134
平家物語の作者
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今回扱うのは、第二百二十六段。
前半を紹介すると…
後鳥羽院の御時、信濃前司行長稽古の譽ありけるが、樂府の御論議の番に召されて、七徳の舞を二つ忘れたりければ、五徳の冠者と異名をつきにけるを、心憂き事にして、學問をすてて遁世したりけるを、慈鎭和尚、一藝ある者をば、下部までも召しおきて、不便にせさせ給ひければ、この信濃入道を扶持し給ひけり。
日本の軍記物語の代表作と
いっていい『平家物語』。
作者は不詳とされていて、
その成立を巡っては
特に国文学の世界ではずっと
研究が積み重ねられてきた。
そしてその中で欠かせないのが
この『徒然草』の第二百二十六段。
兼好はここで『平家物語』の
作者を名指ししているのだ。
果たしてその信憑性は?
常に議論を巻き起こしてきた、
問題の段をご紹介。