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徒然草気まま読み#131
「悪事のついで」
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今回扱うのは、第二百九段。
全文を紹介すると…
人の田を論ずるもの、訟(うた)へにまけて嫉(ねた)さに、その田を刈りて取れとて、人をつかはしけるに、まづ道すがらの田をさへ刈りもて行くを、「これは論じ給ふ所にあらず。いかにかくは。」といひければ、刈るものども、「その所とても刈るべき理なけれども、僻事せむとてまかるものなれば、いづくをか刈らざらむ。」とぞいひける。ことわりいとをかしかりけり。
田んぼの所有権をめぐる争いで
訴訟を起こし、負けた男がその腹いせに、
人を使ってその田の稲を
刈り取ってしまおうとした。
ところが命じられた者たちが、
その道すがらにある無関係の田の稲まで
刈り取ろうとしたので、
それを止めようとしたら思わぬ
「正論」で反論されてしまう。
ちょっとした小噺みたいな滑稽味のある一段。
しかもこの話には、
一説には意外な解釈もあって…