退位特例法の附帯決議に応える為の有識者会議。
ところが、一部の報道では「前提として現在の継承順位は変えない」
という。しかし、それでは議論の幅が一挙に狭まる。
現に、同会議が既に公表してた、専門家ヒアリングでの
(バランスが取れた網羅的な)「聴取事項(案)」とも
矛盾してしまう。例えば、問5では内親王・女王に皇位継承資格を認めた場合の
「継承順位」を尋ねている。
これへの回答次第で、現在の継承順位は当然、変更を迫られる。
問6の、女系に継承資格を「拡大」する場合についても同様だ。
さすがに問9の、皇族でない「男系男子」の皇籍取得を
可能にする場合は、変更の可能性は(論理的にゼロではないにせよ)
現実的には考えにくいだろう。現在の皇族(秋篠宮殿下、悠仁親王殿下)より、
今、国民として生活している人物(旧宮家系の誰か?)を
優先することになるからだ。それにしても、上述のように、ヒアリングの聴取項目を
予め無効にしてしまう「前提」を、本当に設けているのだろうか。
もしそうであれば、聴取項目はあくまでも建前に過ぎず、
ヒアリング自体が見せ掛けだけのセレモニーになる。
そもそも、そんな前提を設けた小手先の対応では、
皇位の安定継承を求める附帯決議に応えることが出来ない。
私としては、一部の報道は事実でないと信じたい。【高森明勅公式サイト】
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