東日本大震災から10年。
メディアはコロナ一色だったのが、
「震災10年」一色に。
ただ、いつも思うのは、被災者にとっては
10年だろうが何だろうが関係がない、ということだ。
数字としてキリがいいから「10年の節目」などと
表現され、これがまた人々の耳目を集めるのだけど、
本当はそうじゃない。
10年目を迎えたから何かがガラリと変わるわけではない。
今日は昨日の延長であり、今日は明日へと続く。
歴史には残らない少しずつの変化の積み重ねがあり、
振り返ってみたとき、ようやくその違いに気付く、
というのが本当だろう。
「戦後」も同じ。
毎年、8月になると戦争特集、
70年とか75年とか、キリのいい数字になると
その年めがけて報道されるようになる。
兵士たちにとって、遺族たちにとって、
失った友や肉親への思いが75年の節目を境に
ガラリと変わることはない。
もっとも、書く側にいる人間にとって、
この節目のときを狙わざるを得ない、というのも
現実としてあり、忸怩たる思いがする。
14時46分、震災で亡くなった方々に黙祷を捧げます。
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