このごろ知人に「最近、なんか映画見た~?」と聞いても、
「もう映画館なんて全然行ってないよ~」という人か、
「いちおう鬼滅を見てきた」という人に二分されていて、
ぜんぜん映画の話ができない。
今日は、すごく久しぶりに電話で話した相手が、
『ヤクザと家族』を見たと言っていて、めちゃ盛り上がった。
綾野剛の演技がめちゃくちゃすごくて泣かされたし、
あんなにヤクザに同情させられたヤクザ映画ははじめて、
ということで意見が一致した。
映画館では、泣いてる人がたくさんいたし、
ヤクザとして生きるしかないという運命を背負う人もいて、
そこにもまた人生があるということは、
やっぱり普通の人ならわかることだよなと思った。
風俗嬢に対しても、同じまなざしでいる人はたくさんいると
思うんだけどなあ…。
「物語」が抜けて、頭で覚えた単語・概念だけでしか
物事を判断しない人が増えているのだろうか。
それって、人間に対して優しくないよね。