たとえピークアウトしていても、
どっかから必ず煽りネタを仕入れてくる
羽鳥慎一モーニングショー。
今朝はまず、神奈川県で50代男性が
自宅療養中に病状が急変して死亡したという
一例を推しまくり。
そんな例が続出しているのならともかく、
今週の「小林よしのりライジング」の
泉美木蘭さんの『トンデモ見聞録』を読めば、
お気の毒だけれど、そういうことは
コロナ以外でも、全国のどこかで毎日起こって
いることだろうなと思うしかありません。
それなのに玉川徹はこの一例で大騒ぎ。
入院させられる病床が少ないせいだ、
仮設の病院を建てろ、GoToやろうというのなら
カネはあるはずだ、後は決断だけだ、
首相なり知事なりが決断すればできるはずだ
と吠えまくります。
いや、指定感染症2類相当を外せば
済むだけですから。
そんなもんに仮設病院なんか建てたらすぐに、
昔あんたが口を極めて非難していた
「税金の無駄遣いでしかない公共施設」
になりますよ。
玉川は「自宅療養じゃなくて自宅放置だ」
なんて言ってますが、どうやらこの人、
病気は近代医療を受けないと治らないと
思っているようです。
人間には本来、自力で病気を治す力が
備わっているということが、
決して理解できないようです。
あまりにも典型的な近代病です。哀れです。
ところで、羽鳥慎一はこの件について
「男性には既往症はなかった」と
繰り返してましたが、じゃあ基礎疾患は?
既往症と基礎疾患は違いますよ?
後半では、政策研究大学院大学教授で
統計数理学が専門の土屋隆とかいう人が出て、
数理モデルに基づいた今後の東京都の
感染者数の予測というのをしていましたが、
それによると、今後は当初の予想よりも
急速に減少し、緊急事態宣言解除予定の
2月7日には、154人程度まで減少するとか。
おや? それって、絶対にコロナが
終わってほしくないモーニングショーにとって、
都合の悪い話じゃないの?
…と思ったら、さにあらず。
土屋は、感染者が減るのは緊急事態宣言で
人々が行動を自粛しているからだと信じ込んでいて、
緊急事態宣言を2月末まで延長しなければ
3月以降また1日1500人超となると言い、
しかも玉川徹の意見に完全に同意して
「ゼロコロナ」を支持していて、
こんなことを言い出す始末です。
「1億人感染してても、2週間、3週間いれば、
3週間、要するにステイホームで
本当に誰とも接触しなければ、
もういなくなってしまうわけですね、
ウイルスがね」
1億人が全員、家族とも誰とも会わずに
完全個室で3週間引きこもれば、
ウイルスはなくなるって……
さすがにここまで頭の狂った意見は
聞いたことがありません!
その間、食料はどうするの?
ライフラインは誰が動かすの?
ウイルスはなくなるかもしれないけど、
日本人もいなくなりますね!
ゼロコロナは「ゼロ日本人」で達成だ!!
しかし土屋はこれから3週間頑張って、それから
経済を回した方がいいと結論付けるのです。
この発言にはさすがに羽鳥もあわてて
「現実的に、3週間1億人が動かないってのは、
これはまあ不可能だと思うんです。
ただ、それをできないって言ってるんじゃなくて、
そこに向かうぐらいな強いようなことを
やっていくと、短く済むよっていうのが、この、
先生の計算からわかってくるということだと」
とフォロー。
毎度毎度、玉川が「ゼロコロナ」を言うたびに
羽鳥がすかさず「現実にゼロは無理でしょうが、
ゼロを目指すくらいの強い気持ちでやることが
大事だということですね」とフォローを
入れるのがお決まりになってますが、
今回もそのパターンです。
でも羽鳥サン、それ、
何のフォローにもなったませんよ。
その「強い気持ち」で
もう3週間緊急事態宣言をやったら、
その間にどれだけの店や会社が潰れ、
失業者があふれ、自殺者が増えると
思っているわけ?
羽鳥慎一自身も、それを煽っている
ことになるのは間違いないんですからね!
しかしまあ、よくも世の中には
こんなにも頭のイカレた学者が
いるもんだと口アングリ。
羽鳥慎一モーニングショー、
よくこんな頭のおかしな人ばっかり
見つけて来れるもんだと
感心してしまいます。