新型インフル特措法等の改正について、与野党の修正協議で「シャンシャン」と成立してしまいそうなことに死ぬほど強い危機感と憤りをもって、東洋経済オンラインに寄稿させていただきました。
そもそも法案審議入りしてないんですよ?それを与野党の一部で話し合って成立させるなら、国会審議いらなくないですか?
しかも、報道ベースだと、過料の金額の減額(罰則ありは変わらず)、国会の事前関与(菅総理のように拒否すれば無力化)、感染症法の懲役刑を落とす(そもそも今回の改正自体不必要)、という、およそ本質的でない問題についてのみしか議論されていません。
まるで「本質には踏み込まないこと」を握っているかのようです。
こんなもので野党が「修正を勝ち取った」などとして賛成するのであれば、もはやこの国に法の支配の観点から代表者や選択肢はないと思った方がよいです。
現在発出されている緊急事態宣言よりも強い措置を罰則付きでとることがきるようになり、有事と平時の境界線をなくしてしまう「まん延防止等重点措置」について、どこが問題か、そして、批判だけでなく、どのように修正すべきか、私も発起人に連なった「緊急事態宣言に慎重な対応を求める有志の会」の私含め4人の弁護士で起案した条文案をベースに提案しています。
時間がない、だけど諦めるわけにはいかない。そして、政治家たちが何に賛成しようとしていて、我々がそのように設計された社会に足を踏み入れようとしているのかを理解して、今後の民主主義につなげていくしかありません。
そんな材料になればと、緊急提言的に寄稿しました。
一読・拡散していただけると嬉しいです