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笹幸恵
2021.1.22 13:41日々の出来事

2020年の自殺者2万人超。

メディアが全く無意味に感染者数を
「〇曜日で過去最多」などと不安を煽っている間に、
2020年の自殺者数は前年比750人増の20,919人に上った(速報値)。

日経新聞によれば、
小中高生の自殺者は440人で、
統計のある1980年以降で過去最多。
この内訳のうち、高校生の自殺者が307人で過去最多。

こちらの数字のほうが、よほど重視しなければならない
「過去最多」ではないか。

年間で最も多かったのは10月で、660人増の2199人。
また下半期はすべての月で前年を上回った。

確定値は3月になるが、例年、速報値より増加する
傾向にあるという。

厚労省自殺対策推進室は、コロナ禍による生活環境の
変化など幅広い要因が考えられ、
とりわけ下半期の傾向から、経済問題が要因とみられる
自殺が目立っている、とコメントしている。

コロナ禍で生活が立ち行かなくなる、
生きてゆく算段がつかない、
死ぬよりほかに道がない。

コロナにかかって激しいバッシングを受ける、
ストレスがたまったパートナーや親から暴力をふるわれる、
地域に居場所がない、
家庭に居場所がない。
どこにも逃げ場がない、
死ぬよりほかに道がない。

死ぬ勇気があるくらいなら、何でもできる。
元気な人はそう言うだろう。
でも違う。
最後に勇気を振り絞って選んだのが「死」なのだ。

連日「感染者は〇曜日で過去最多」などと
無意味な発表しているメディアは、
この声なき声、すさまじい現実、
世の中で本当に何が起きているか、
真正面から向き合え!
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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