玉川徹氏がまたニュージーランドを大絶賛していましたが、
11月のニュージーランドの統計によると、
7~9月の失業率は前期から1.3ポイント悪化して5.3%、
失業者数は3万7,000人増加の15万1,000人(人口は495万人)
に達し、四半期ベースで1986年の統計開始以来最大の増加幅、
と報じられているのですが。
感染者数人が見つかったという理由で、都市封鎖をして、
失業者を数万人出すという結果では、その政策は、日本では
到底受け入れられるとは思えません。
そんな事態になっても、自分はのうのうとテレビ局に出社して
失業者増加、自殺者増加について深刻そうな顔で解説し、
空理空論で場つなぎをして、そして給料をもらえる立場だから
勝手なことが言えるだけです。
そもそもニュージーランドはPCR検査の感度が、日本と違って
かなり低い国です(こちらを参照)
検査結果が陽性であっても、PCRのサイクル数(Ct値)が高くて
「弱陽性」の場合は、感染しておらず、他人に危険を及ぼす
ものでもないとNZ保健省が公表してもいます。
日本で陽性でも、ニュージーランド基準では陰性、
ニュージーランドで陰性でも、日本基準では陽性
になる場合が膨大にあるはずです。
さらに、日本内科学会の学会誌最新号を読みましたら、
分科会の尾身会長が、感染症の医師と座談会を行っていて、
そのなかで、PCRのCt値について意見を言っていますね。
尾身会長は、感度の良さによって、
無症状で感染させるリスクがない人も「陽性」と検出している
ことに対する問題意識を持っていて、
自分はPCRの感度問題について研究しているわけではないが、
いろいろな人の話を聞くと、「35ぐらいがよいのではないか」
というふうに発言もしていました。
モーニングショーは、PCR絶対をこれだけ主張し、煽り立てて
きたのですから、検査拒否者に因縁をつけるよりも、
検査の感度について調べて解説してみたらどうですか?
ニュージーランド、台湾、日本、それぞれ基準が違うということを
隠さずに報じていただきたいです。