10月8日、首相官邸で式典委員会が開かれ、
“天皇の国事行為”として行われる秋篠宮殿下の為の
「立皇嗣の礼」が、11月8日に実施されることが決まった。新型コロナウイルスへの対策として、「立皇嗣宣明の儀」の招待者を
当初予定していた350人規模から50人程度に絞り込み、
祝宴の「宮中饗宴(きょうえん)の儀」は取り止めるという。この儀式の後、皇太子の“しるし”とされる
「壺切御剣(つぼきりのぎょけん)」が、天皇陛下から秋篠宮殿下に
授けられる。
それから秋篠宮殿下は御剣と共に宮中三殿に向かい、
賢所(かしこどころ)・皇霊殿(こうれいでん)・神殿を拝礼される
(翌日以降、伊勢の神宮、神武天皇陵、昭和天皇陵へも)。これ以降、秋篠宮殿下は皇太子に“準じる”形で皇室の祭祀に
携わられるだろう。
その最初は、恒例祭祀としては同月23日の新嘗祭(にいなめさい)。
同祭では、神嘉殿(しんかでん)の正殿にて天皇陛下が親しく
神饌(しんせん)をお供えになり、恭(うやうや)しく御告文
(おつげぶみ)を読み上げられた後、自らも新穀をお召し上がりになる。秋篠宮殿下はその間、隔殿で正座。
その後、正殿正面外側の座に移られて、拝礼をされる。
新嘗祭の後も、祭祀へのお取り組みは皇太子と同様になされるはずだ。
しかし、特別な事情がない限り、(陛下より僅か5歳お若いだけの)殿下
ご自身が即位されることは、にわかに想定し難い。そのことは、
たとえ立皇嗣の礼を終え、壺切御剣を受け取り、祭祀に当たって
御殿内でのご作法に移られても、特に変更はないと考えられる。【高森明勅公式サイト】
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