無症状者の半分が人にうつしているというような
根拠のない話を、医者がテレビ番組で当たり前のように
話すのはやめてほしいです。
6月にWHOの感染症専門家が、
「無症状感染者からの感染拡散は稀なように見える」
と発言したところ、世界中から非難の声があがり、
このWHOの専門家は炎上してしまいました。
それで、発言を撤回はしなかったものの、
「大きな未解決の問題だ」
と言いなおしました。
それから、「無症状者を検査しろ」という論調の勢いが
どんどん増してゆき、いまの状態になっているわけですが、
8月はじめに米国の学術誌『Annals of Internal Medicine』に
発表された中国の研究グループの論文によると、
「無症状の感染者は、相対的にも絶対的にも、濃厚接触者に
感染させる可能性は低い」
「より重度の症状を持つ患者は、より高い感染力を持っていたが、
無症状の症例からの感染力は限られていた」
とのこと。
そして、「検査・追跡・隔離」で大量に無症状者を見つけて、
高額の補償をを出して自宅療養させてきたアメリカの
米国疾病対策予防センター(CDC)も、
濃厚接触者であっても、
脆弱な個人であるか、医療提供者や公衆衛生当局が検査の必要が
あると判断していない限りは、必ずしも検査を必要としない
という風に、検査のガイダンスを改訂しています。
無症状者にビビってむやみに検査するのは本当に意味がない
どころか、社会を破壊する一方です。