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小林よしのり
2020.8.14 18:19日々の出来事

原稿料0円の冒険

光文社の文芸局の編集長と、りか坊と打ち合わせを
してきた。
この編集長は話が面白い。
モチによる窒息死の話を聞いたが、臨場感があって、
心配してしまった。
今年に1冊、緊急に本を出して、来年は1年がかりで
全く新しい挑戦となる1冊の本を出すことになった。
内容は極秘。

漫画家はスタッフを雇っていかねばならないので、
原稿料がなければ本当は立ち行かない。
単行本用に描き下ろしをするということは、自分の貯金
を崩してスタッフに給料を払い、家賃などの固定費も
先行投資で払い続けるわけだ。
飲食店とよく似ている。
これで単行本が売れなければ、大赤字になる。

それが分かっていても、『コロナ論』で描き下ろしを
7本描いたし、『コロナ論-総括篇』ではもっと多くの
描き下ろしをやるつもりだ。
原稿料0円で、描いていくのは冒険なのだが、
「どうしても、何が何でも」というメッセージがあるから、
損失を覚悟しても描かねばならない。

来年は1年間かけて描き下ろすから、とんでもない
博打になる。
できれば赤字を増やしたくないから、スタッフ諸君が
半年くらいで描いてくれることを望む。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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