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高森明勅
2020.8.10 06:00その他ニュース

新型コロナによる死者数の推移

この頃、新型コロナウイルスの感染拡大の「第2波」とか、
不安を煽るメディアもあるようだ。
しかし、PCR検査陽性者を一括りに「感染者」呼ばわりするのは感心しない。
又、分母になる検査数の変化や、検査対象者の属性などの情報が抜けていては、
実態を見誤ってしまう。

そもそも、肝心な今回の検査の感度・特異度に、
キチンと注意が払われている気配がない。
新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザA型・B型やマイコプラズマ肺炎
などでも、陽性反応が出ている可能性を指摘する専門家の声に対して、
納得できるアンサーはなされているのか。

東洋経済オンラインが掲載している「新型コロナウイルス 国内感染の状況」から、
直近の8月7日迄の「死亡者数」の変化を見てみたい(但し、この死亡者数も他の
死因によるケースが含まれていて、多めの数字が出ている可能性を考慮する
必要がある)。

3月1日・5名→4月1日・57名(52名増加)→5月1日・432名(375名増加)
→6月1日・894名(462名増加)→7月1日・974名(80名増加)
→8月1日・1010名(36名増加)→8月7日・1038名(28名増加)。

これで「第2波」なのか(なお死亡者の8割強は70代以上の高齢者で、
糖尿病・高血圧などの基礎疾患を抱えるケースが目立つようだ)。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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