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小林よしのり
2020.7.25 08:28日々の出来事

東京オリンピックを実現させるために

わしは経済だけを心配しているのであって、感染者が増える
なんてことは心配していない。

平時なら繁華街に出ていって遊びまわっている若者に、眉を
しかめて見ることも多かったが、コロナ禍では、むしろ頼もしい
集団免疫志願者だと思って見ている。

彼らはほとんど自覚もないだろうが、いつの間にか新コロに
「曝露」して、細胞侵入を許さず、「感染」が成立してないから、
「感染者」でもない。
当然、「発症」することはない。
そんな健康な若者を「陽性者」として悪者あつかいして入院・
隔離しているのは失礼である。

権力は警察を使って、国のために集団免疫の壁を作ってくれ
る若者を弾圧している。
彼らこそ愛国者であるのに!

日本人の場合、ほとんどは自然免疫で新コロを破壊できると
いうことが分かったし、どうやら中国人が大挙して押し寄せて
いた1月・2月の段階で、無意識のうちに膨大な人数が感染
していた可能性が高い。
振り返ってみれば、わしも感染していたようだ。

新コロは最初の数週間で、指数関数的に曝露・感染してい
って、その段階で数百万人から1千万人くらいが感染した
のかもしれない。
免疫は消失していったから抗体反応は0・1%しか出なかっ
たが、一度感染すれば、二度目は鍛えられた免疫系で、
対処できる。

その後、ピークアウトして終息していくのは、自粛もマスクも
関係なく、日本人の衛生観念と、自然免疫+獲得免疫=
集団免疫だけで決定されていたのだろう。
今は第二波ではなく、残り汁が可視化されてるだけだ。

結局、どの国も集団免疫しか対処の方法がなく、強引に
押さえ込むなら指数関数的に増殖する手前のタイミング
しかない。
人工的に「抑圧策」で抑え込むと、集団免疫が出来ない
から、あとはワクチンを待つしかない。
国を開けないことになる。

東京オリンピックを開催したいのなら、日本人はワクチンを
待つだけでなく、さっさと集団免疫を完成させておいた方が
いい。
政治家は方針と覚悟を決定できないから、マスコミに洗脳
されてぐらついてばかりだ。
経済を回すことだけに全力を投入していれば、日本では
欧米のような惨状にはならない。

一貫して間違いしか言っていない極限馬鹿のマスコミは、
「2週間後はニューヨークになるぞ!」と脅していたくせに、
今は「ニューヨークを見習え!」と主張している。
ニューヨークでも新コロがピークアウトして終息に向かって
から、PCR検査を増やしたわけで、陽性者は「自宅療養」
である。
何の意味もない。何の意味もないのに、日本のマスコミは
外国しか参考にしない。

「リスクゼロ信奉の原理主義者」である極限馬鹿のマスコミ
と専門家たちが、経済を止めろ、文化を消滅させろ、
若者に罰を与えろと主張している。
奴らは100%間違っていて、恐怖で社会を破壊する
テロリストである。

わしが反対した「共謀罪」を使うなら、まさに今、マスコミを
逮捕すればいいではないか。

わしは『コロナ論』を脱稿してもう何週間も経つが、自信は
少しも揺るがない。
マスコミとエセ専門家のせいで、社会の劣化は加速する
ばかりだが、必ず勝つ!
東京オリンピックには関心なかったが、今はそれを実現
するのがわしの目標になった。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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