朝日新聞言論サイトの論座に寄稿しました。久々。
この前の道場での議論も踏まえて!
『新型コロナ危機と底が抜けた「無法国家」ニッポンの病理』と題して、この度のコロナ禍で明らかになったこの国の度はずれた「無法」を描きました。
①一斉休校、都知事による「自粛」の「要請」、強制力のない緊急事態宣言の「要請」、”県独自”の緊急事態宣言、挙句は宣言解除後の”ステップ3”…すべて法的な強制力なし
②これらの無法にもかかわらず、権力者にとって幸いなことに、法的強制力、法的根拠がなくても、「自粛」を「要請」するだけで、国民が「一丸となって」権利行使を控えてくれる。罰則や強制力がない反面、国家が責任主体になりきらない緊急事態宣言は、むしろ市民社会にその責任と負担を丸投げしている。
③無法のストッパーになるべき「司法」も「マスメディア」も機能しないどころか、マスメディアは自粛警察をかってでて、市民社会の分断を促進
④当初「命」より「経済」で大文字の「命」を捨てたくせに、緊急事態宣言後は、「命」と言いながら中小零細の経済=命を止めて、小文字の「命」の息の根をとめようとした権力。大文字も小文字も「命」を尊重しなかった権力
⑤米中の狭間で「他律」的に物事を決めてきた日本。いざ自分で決めなきゃいけなくなったら、すべて後手後手
⑥どこの知事が良いだの悪いだの、もうヒーロー待望論やめて。それ人の支配だから。
⑦「新しい日常」なんて言葉で皆が感じた政治へのフラストレーションをリセットしたらあかん!
お暇なとき是非ご高覧ください
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