金塚彩乃弁護士をゲストにお迎えしてのゴー宣道場、
本当に知的興奮度の高い濃密な時間だった。
直近では「夜の街ガイドライン」なるもののバカバカしさ、
禍々しさに本当に頭に来ていたのだけど、
金塚さんの講演によって、いかに日本人が法的根拠のないものを
「要請」という名で当然のように「強制」されており、
しかもそれを、みずから従順に取り入れることで収めようとして
しまっているのかがはっきりとわかった。
メディアがその役割を率先してきた罪も本当に大きい。
日本のメディアには、そもそも検証能力も監視能力もないのでは
ないかと思う。
フランスにはフランスの、日本には日本のふさわしい形が
あるはずだと思うが、
フランスの行政裁判所を通した「公的自由」への眼差しの強さには
驚かされた。
日本では、自分が精神的自由を奪われるなら、同じように他人も
自由を奪われていなければいけないという、
自由に対するとことんネガティブな同調圧力ばかりが高まりやすく、
それが自粛警察、マスク警察、差別の元凶になっている。
もっと自由を積極的に獲得しにいくという感覚や、
自由が狭められる、侵害されることへの反発心が育まれなければ、
「お上のなすがまま」にしかならず、まずいと思う。
これって日本人の国民性からくるものもあると思うけど、
やっぱり自立していない、主権という責任を握る感覚がないという
現実が、影響を与えている部分もあるのではないかとも感じた。
情緒的に「責任を感じる」という人はたくさんいても、
「責任をとる、責任を持つ」という意思を引き受けながら、
物事を考えるということは、また違うと思う。
理解がすすめばすすむほど、怒りもクリアになっていくところだ。
特にコロナでは、弱者に対する世の中の冷たさが本当に本当に
よくわかった。
次回、7月12日の「ゴー宣道場」『コロナの正体』へも大いに
つながってゆく議論だった。