門下生メーリスから
ゴーマニズム宣言2nd season 4巻の
感想紹介です!
『ゴー宣 2nd』4巻の感想です。
全体を通して、「想像力」が問われる本だと感じました。
新型コロナについて「検査して隔離しろ」と言う人々は、「隔離」とはどういうものかを想像できない。
また簡単に自粛を強要して、それで倒産して自ら命を絶つ人たちにも想像が及ばない。
想像力の欠如した人間が、他人を死に追いやっています。
慰安婦問題では、現在の自分たちの価値観を絶対視して、その時代にはその時代なりの感覚があったということに思い至らない。
そして国家として安易に謝罪を繰り返すことが、実は相手国(韓国)を馬鹿にする行為であることも分からない。
想像力のない人間が、国の過去と未来を汚しています。
レイプ論では、レイプされた女性の心理が、恐らく本人が伝えられる以上に克明に表現されています。
レイプ魔は言うに及ばず、伊藤詩織さんに対するセカンドレイプを繰り返す連中は、人間を名乗る資格がありません。
想像力が、人として最低限持つべき常識・品格の基盤になります。
雅子様に対するバッシングも、ご本人がどのようなお気持ちになるかを1ミリでも想像できれば、とてもできない蛮行です。
そして妃殿下に対するバッシングが繰り返されることが、皇室に嫁ぐ女性の大きな障害になっている。
「伝統」を口にする想像力皆無の連中が、皇室を滅ぼそうとしています。
建国論では、緻密な資料検証を行い、天照大神が卑弥呼だったという刺激的な結論を導きます。
古代史の謎を解き明かすことで、「日本人とは何か」という根源的な問いに迫ることができるでしょう。
資料に基づき、太古の先人たちに思いを馳せる。
『戦争論』『昭和天皇論』『大東亜論』などで歴史の縦軸を描いてきた『ゴー宣』が、古代に辿り着くのは必然だったと思います。
これからの展開が楽しみです。
中村哲さんとの対談では、他国の文化に対する想像力の大切さがわかります。
その土地にはその土地の慣習や不文律があり、「自由」「民主主義」「女性の人権」などという通り一辺倒の価値観で侵略してはいけなかった。
野蛮な大国に何ら疑問を持たずに追随した日本は、取り返しのつかない過ちを犯した。
中村さんが殺害されたことが、その象徴でしょう。
私は「なぜ本を読むのか」と言えば、それは「世の中には色々なことがあるんだな」ということを知るためだと考えています。
自分が直接触れられる範囲を超えて、何が起きている(起きた)のか、どんな人々がいる(いた)のか、ということに思いを巡らせる。
そのことが翻って、今この世界における自分の立ち位置を知ることにもなります。
本書は、この世に起こる様々なこと――人間の営みそのものについて考えさせてくれます。
とても楽しい読書体験でした。
(ゾウムシ村長さん)
想像力を失うこと、それを「感性の劣化」といいます。
そしてその大きな原因は「本を読まない」ことにあるのは、
まず間違いないでしょう。
1冊でこれだけ多くのテーマを深く追及する本は、
他にはまずありません!
感性を磨くには最適の書、それが
ゴー宣2nd4巻!