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小林よしのり
2020.5.5 10:37日々の出来事

PCR真理教のモーニングショーの異常

羽鳥モーニングショー、日本と海外のPCR検査数と、
陽性率と、死亡者数を比較する図を出していたが、
あれを見て、日本の圧倒的な死亡者数の少なさに
言及しないPCR真理教の岡田晴恵やコメンテーター
たちに、悪寒がした。

もちろん陽性率も他国に比べて低いが、それを彼らは
検査数が少ないからと言うのだろう。

軽症・無症状の感染者を発見して、「隔離」したいという
情熱は、まるでユダヤ人を収容所に送っていた奴らと
似たような心性を感じる。

死亡者数が圧倒的に少ないなら、それでいいはずだ!
インフルエンザのように例え1000万人に感染しても、
死亡者数がインフルエンザの10000人に届かないなら、
それでいいはずなのだ!

だが彼らは容赦しない。
コロナの感染者に限っては、1人も見逃してはならない
と原理主義を貫いている。

もうすでに政府の「コロナと共生するしかない」という
方針転換にも同意しないようだ。
コロナ根絶は無理だと、ようやく政府が悟った。
そこで経済との両立を考えた政策が「新しい生活様式」
なのだ。
まあ、政府と専門家会議としては、このくらいの妥協が
せいぜいなのかもしれない。
恐怖に駆られた大衆の風圧が強すぎるからだ。
その代表が羽鳥モーニングショーである。

だが、死亡者数が少ないというありがたい現実をまだ
軽視して、経済を全開にするのをためらっている。
これではまだまだ倒産・失業・自殺の連鎖は止まらない。

わしの主張は最初から一貫している。
経済全開こそが人の命を救う。
コロナの死亡者より、もっと多くの人の命を救う。
そして医療のパワーを重症者に集中すれば、必然的
に高齢者の命も救うというのが、わしの一貫した主張だ。
最後にはわしが正しいことが証明されるだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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