なんでみんなあんなにパチンコ屋を目のカタキにするのか、
よくわからんのやけど……。
ギャンブル依存の原因だとか騒いでいる人たちがいるらしいけど、
それ関係なくない?
FXだの仮想通貨だの、軒並み「投機」という名のギャンブルやん。
外出自粛で、やることなくてスマホ依存症が深刻になって、
「いま相場が揺れ動いてるからチャンス」とかなんとか誘惑されて
アプリでFXはじめてドツボにはまる、みたいな人のほうが、
よっぽどヤバそうな気がすんねんけど~。
しっかし、世の中って風営法関連業を叩くのが好きだよねえ。
病的な潔癖症の人がいっぱいだからしょうがないね。
なんかもう、世の中の熱狂した偽善ぶりに、ものすごい勢いで
白けてきてしまった……。
インペリアルカレッジ・オブ・ロンドンの4月23日のレポートを
読んだら、コロナの疑いのある人を、地域で広く検査することは、
流行をモニタリングする助けにはなるが、
コロナかもしれないという患者は、すでに自宅療養を勧められて
いるから、検査が感染を減らすのに役立つとは考えられない、
というようなことが書いてあったよ。
あと、アプリで感染者を追跡して、近づいたら通知するという
仕組みが、二次感染を効果的に制御するために必要である、
ということが書いてあって、気持ち悪いなと思った。
今日はライジングの原稿と、資本主義の本の書評を書いた。
完全にコロナに気をとられながら、別の本を読むのがこんなに
大変だとは思わなかった。
数時間で読める分量の本なのに、気が散って3日もかかった。
締切に間に合ってよかった…。
私の好きな日本の経済学者が、フリードマンの理論について、
いろんな角度から徹底的に否定していて、すごく面白い本だ。
資本主義とはなんぞやというところって、
病院の編成や、患者が減って経営危機の診療所が出ている問題
なんかとすごく絡んでると思う。
ある一点から「非効率的」に見えるものを、「非効率的だから」
という理由で「不純物」と見なして排除していくと、
とてつもない不安定性に全体がぐらつく日がやってくるのだ。
今の日本に生きていると、いつの間にか、自分の思考回路が
新自由主義に感染してしまっていたということがあるかもしれない。
コロナの集団感染よりもヤバいところだ。
「ムダ」は、感情論でなく「必要なものだった」とわかる時が必ず来る。
頑迷固陋でいることとは、まったく別の話。