門下生メーリスからの
現場報告です!
私の2足の草鞋の現場は両方とも多忙を極めています。
まず、職場の大学は大阪府内ですので、もろに「緊急事態宣言」の影響を受けています。
どこの大学もそうだと思いますが、新入生は入学式もなく授業も開始されず もちろん、各教員と一度も顔合わせもできていない状況です。すでに学生の入構は原則禁止となっていたのですが、緊急事態宣言後は教職員も原則キャンパス内に入構できなくなりました。
授業開始日は、一応、5月11日(月)から予定されていますが、現状、5月31日(日)まで、学生のキャンパス入構は禁止であるため、5月11日(月)から5月30日(土)までの期間の授業は、対面ではなくリモートのみとなりました。文部科学省や厚生労働省の通達は、簡単に言えば3密をさけるような措置をとれ(方法は、教育機関に丸投げ)ということのみ・・・・。それも授業は可能な限り双方向でやるようにとのこと。座学はWeb授業(ZoomやSkype for business などで)で乗り切れそうですが、問題は実験、実習、学外実習などは事実上できませんので、この自粛が長引くと教育崩壊を招きそうです。各教員は、大学にも入ることができないので実験系の教員は研究もままならず、現状、リモート授業用の教材作成を在宅で行っています。
看護師、薬剤師、栄養士などの医療従事者養成を行う大学は、厚生労働省の縛りもあり(今のところ2月末に一度通達があったのですが)実習系は年度を跨いでもかまわないので決められたカリキュラムを実施しろとのことです。4年生は卒業までにできるのでしょうか??
4年生は、就活もまともにできない状況です。情報収集がネットに限られ、大学に来ている求人情報さえ満足にみることができない。企業も求人活動そのものが滞りがちで、今回の騒ぎが業績そのものに影響を受ける企業は採用そのものできなくなりそうです。地方から出てきてアルバイトなどで学費、生活費を賄っている学生さんは収入が途絶えアップアップしています。
さて、もう一つの現場、市中の無床診療所ですが、そもそもマスク、消毒液は全く業者から納入されません。在宅診療、訪問介護なども法人として行っているので医師、看護師、事務員ともに感染するわけにはいかないので(利用者に院内感染させると診療所そのものがつぶれてしまいます)、可能な限りの感染対策(受付にアクリル板の仕切りを設置したり、空気清浄機を増設したり・・・)を行っています。かかりつけの慢性疾患の患者さんに感染させるわけにいかないので、発熱・風邪症状の新患は事実上診れない状況です。慢性疾患の患者さんたちもうつることを恐れて通院を自粛されています。したがって、現在、厚生局とリモート診療を実施すべく交渉しています。このような無床診療所(クリニック)は、どこも同じような状況で飲食業と同様に徐々に経営自体が困難になりつつあります。大阪市内では、歯科診療所のいくつかは既に休診しています(感染機会が大きいのと開けていいても患者のキャンセルが多いそうです)。また、ニュースなどになっていいてご存知だと思いますが、医療従事者の家族に対する人権侵害も頻発しています。
関西の吉本興業の小屋も3月2日から全部閉まって、関西からよしもとの笑いも消え去っています。
8月9日大阪でのライブ!おどれら正気か?『グローバルコロナの天罰』が笑って開催できるようになることを願っています。
長文 失礼しました。
(Noriさん)
報道されている飲食業やエンタメ業界などは
まだ氷山の一角、苦境に立たされている業種は
まだまだあると思うと、本当に背筋が寒くなります。
自粛が正義という世間の空気を一刻も早く変えないと、
社会が崩壊してしまうという危機感を覚えます。