愛読者カードでいただいた
『慰安婦』(幻冬舎)の
感想をご紹介します!
大正9年生まれの祖父は、私が小学生の頃、夏休みの宿題で
「戦争について家族に聞いて作文を書きなさい」
と言われ、戦争について聞いた私に、
「オレの船が爆撃にあった時、南の島で看病してくれた
看護婦はオレに絶対ホレていた」としか言いませんでした。
何度聞いてもこの話だったのです。
話せない思い、話したくない思いがあったのでしょう。
実際祖父は爆撃を受け、あごの骨をなくしていました。
大人になって、先生の「戦争論」を読んだ時、
祖父に読ませてあげたかった。
大人になって、自分の力ではどうしようもない悲しいことは
起こりうるとわかってから話したかったと思うのです。
先生の本を読むと私は祖父に会える気がします。
精神力、体力、気力、全てをそそいでのお仕事だと思います。
どうかお身体大切に、描きつづけて下さい。
読みつづけます。
(福岡県・50歳女性・専門・技術職)
『戦争論』も『慰安婦』も、
公には語られなくなっていた、
戦争に行った祖父たちの本当の思いを
伝えたいということが原点にありました。
この本を後世に残すことで、
祖父たちの思いもゆがめられない形で
残って行ってほしいと切に願います。