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小林よしのり
2020.3.13 12:43日々の出来事

羽鳥モーニングショーは煽ってないか?

玉川徹が新型コロナウィルス感染拡大で「モーニング
ショーは煽っている」という批判に「言っている人の
多くは、ただのカウンターで、目立ちたいから言っている」
と反論したらしい。

奇妙な話である。わしはデータから言っているのである。
インフルエンザはワクチンがあるのに、毎年1000万人
も感染していて、インフルエンザの直接原因死は3000
人くらいだが、関連死は10000人に上る。
基礎疾患のある老人を中心にインフルエンザで10000人
死んでいるようだ。

モーニングショーの岡田教授は「何も対処をしなければ」
1000万人以上が感染すると言っているが、コロナには
ワクチンがないのに1000万人しか感染しないのか?

そもそも今のコロナの感染者の増加ペースは1年経っ
ても1000万人に届かないのではないか?

岡田教授は奇妙なことを言う。
「インフルエンザと同じなら首相はここまで制限をかける
でしょうか?特措法を使うでしょうか?」
首相が特措法を使うから、インフルエンザと同じではない
と言うのだ。
元官僚だから権力にはとことん弱いようだ。

岡田教授の学術論文は、1998年を最後に1本もないらしい。
大谷医師も学術論文はない。
二人とも権威ある専門家ではないのだ。
玉川徹と共に、大衆向けに分かりやすく危機感を煽る
話術が上手いから毎日出演しているだけだろう。

首相の特措法を玉川徹も支持していたが、これは「緊急
事態宣言」を発令できる危険な法律である。
国会での歯止めがないザル法で、国民の私権が制限できる
独裁法のようなものなのだ。
これに枝野民主党を含む野党まで賛成して、今夜あたり
成立するという。
反対を貫いたのは山尾志桜里ただ一人だ。

日本は「人治主義」の国ではない。「法治主義」の国で
ある。
安倍首相は緊急事態宣言まで出さないだろうという安易な
「人治主義」は民主主義を崩壊させる。
今こそ「立憲主義」で権力を縛らなければならないのに、
枝野民主党が権力を信頼して独裁法の成立に手を貸した。
コロナウィルスは、それほどまでに恐ろしいものか?
それならオリンピックも開催できないはずではないか!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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