時代が変われば変えねばならない思想がある!
時代が変わっても変えてはならない感覚もある!
小林よしのりライジングVol.347
配信です!
今週号のタイトルは
「新・差別論『国民皆同胞』」
読者の中にも見ている人がわりといるらしい、NHK・Eテレの番組「バリバラ」が、部落差別問題を真正面から扱った特集を組んだ。
同番組は、表面上はもう差別はだいぶ少なくなったと言いながら、実はしっかり差別が残っていることを暴くなど、意欲的なものになっていた。
そしてその結論は、よしりん先生が25年前に出版した『差別論スペシャル』に似たものとなっていたのだが、それに対するよしりん先生の感想は「がっかりした」!
時代も作者も変化しており、よしりん先生は思想をアップデートし続けている。
25年前の『差別論スペシャル』の結論は、もう通用しないというのだ!
それでは現在よしりんが考える、最新の「差別論」とは何か?
泉美木蘭のトンデモ見聞録は
「代理母出産を擁護する女性の理屈」
時代が変われば、人の感覚も全く変わる。
1978年、世界で初めての「試験管ベビー」が誕生した時には、世界中に衝撃が走り、「神への冒涜」「自然の摂理への挑戦」といった声が上がった。
ところがいつしか「試験管ベビー」は「体外受精児」となり、今では「当たり前」の不妊治療となっている。
しかし、だからといって、技術的に可能になりさえすれば、何でもかんでも容認してもいいものだろうか?
他人の子宮に体外受精した卵子を挿入して出産させ、赤ん坊を引き取る「代理母出産」までも、「当たり前」にしてしまって、本当にいいのだろうか!?
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」
…NHK・Eテレの「バリバラ」が2月6日と13日、2回にわたって『BLACK IN BURAKU』と題する特集を放送した。被差別部落を、同じく被差別の歴史を持つアメリカ黒人が訪ねるという企画で、タイトルこそダジャレっぽいが、メディアがほとんど触れない部落差別問題を真正面から扱った。もう部落差別はそれほどないと思いきや、露骨な差別がある衝撃の現実を暴き出していたのだ。差別問題を根本的に解決するためにはどうするべきだろうか?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」
…日本産婦人科学会と厚生労働省の推計によれば、2015年には全出生児のうち5.1%が生殖補助医療によって誕生しており、5.5組に1組の夫婦が不妊に悩み、なんらかの不妊検査や治療を受けているという。人工受精、体外受精はもはや「当たり前」になっているが、これだけは常識として将来にわたって踏み外してほしくないと思うのが「代理母出産」である。「代理母出産」とは、女性を「子どもを産む機械」と見なす女性蔑視ビジネス以外の何物でもないと思うのだが、驚くべきことにこれを擁護する女性がいるのだ。彼女らの理屈とはどういったものだろうか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!
「裏をとる」「考える」という基本的なことすらできない識者がいるのは何故?
職業上タブーとされる「政治」の話題を振られた時、こんな風に対応するのはどう?
「男女公平」といえど「女子供は口出しするな」と思うことはある?
検察官の定年延長問題について、見解と対策を教えて!
…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第362回
「新・差別論『国民皆同胞』」
2. しゃべらせてクリ!・第304回
「へぶるわっ! 今どき希少品種のヤンキーしゃん登場ぶぁい!の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第156回
「代理母出産を擁護する女性の理屈」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記