わしの作品を連載中も読んでくれていて、単行本に
なっても読んでくれる熱烈な愛読者、さらに過去の
作品から今の作品まですべて読んでいる狂おしいほど
の愛読者は、真正愛読者と、アンチ愛読者である。
わしにとって一番ありがたいのは、連載中も読んで
くれて、単行本になっても買ってくれる読者だ。
こういう読者には単行本にサインをしてあげたいし、
女性ならハグもしてあげたい。
次にわしがありがたいのは、単行本を買ってくれる
読者だ。
漫画家はスタッフを抱えているから、原稿料では
食っていけない。
単行本の印税でスタッフ全員が食っているのだ。
今回の『慰安婦』(幻冬舎)は部数が多いから、大変
ありがたい。
しかも新聞広告をどかんと打つから、恐縮してしまう。
幻冬舎は何度も何度も、わしの単行本で博打を売って
くれる。
これだから、安倍政権と親密でも、見城社長を憎め
ないわけだ。
いつかまた幻冬舎から特大級のヒットを放ちたいと
思っている。
だが、今の連載本数では描き下ろしができない。
そこをどうするかだ。