日本共産党にとって、元々「天皇制の打倒」こそ最大の“任務”だった
(「32年テーゼ」他)。
しかし、今はスタンスがやや異なる(志位和夫氏『天皇の制度と日本共産党の立場』)。
産経新聞(1月17日付)に載った同党書記局長、小池晃氏のインタビュー記事でも、
以下のような発言が見られる。「野党連合政権に加わった場合、憲法で天皇の国事行為として定められている
認証式に出席しない理由はありません。
僕たちは現在の象徴天皇制度は認めるという立場です」と。勿論、こうした発言の背景には、野党共闘をやりやすくする為の配慮もあるだろう。
しかし、私のような世代には隔世の感を禁じ得ない。
小池氏は、“宗教”についても、次のような言及をしている。「正月は地元の神社にお参りし、家族の健康を祈るのが恒例です。
『長生きしてほしい』という願いはいくら国会で頑張ってもかないませんので、
医学の他には神様の力に頼るしかありません。
共産党の世界観の根本は唯物論ですが、宗教が持つ役割を否定していません。
社会主義・共産主義が実現したとしても、人々の病気に対する不安や人生の悩みが
解消されるわけではありませんので、どのような社会になろうが宗教は残ると
思いますよ」と。
そう言えば、この人は元はお医者さんだった。
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