テレビをつけたらNHKスペシャルで
緒方貞子さんの番組をやっていた。
日本人初、国連難民高等弁務官として活躍した女性だ。
市川房江に請われ、初めて日本代表団の一員として
国連総会に参加することになったとき、
「台所から国連に来ました」と挨拶なさったそうだ。
幼少期に戦争を経験し、大学院では満州事変の
政策形成過程について研究、博士論文を書いた。
「なぜ戦争が起こったのか」という疑問を
持ち続けていたという。
足もとにも及ばないけど、ものすごく共感。
番組では日本人というだけで「何もできやしない」という
UNHCRの欧米人の姿がちょこっとだけ描かれていた。
日本人であるばかりでなく、女性というだけで、
多くの差別的感情や壁にぶち当たったに違いない。
彼女はそんな苦労を少しも見せていないけど。
そして紛争の最前線地帯に頻繁に赴き、
前例にない支援活動を次々と実行に移した。
彼女が国連で活躍することを後押しした家族も
立派だなあと思う。
緒方さんは今年10月に逝去されたが、
彼女の生き方を見ると、これからの時代の
女性活躍のあるべき姿が浮き彫りに
なってくるように思える。
威張るのではなく、上から目線でもなく、
難民と同じ立場に立ってモノを考え、
やるべきことをやっていく。
固定観念にとらわれない。
そして内からにじみ出るような芯の強さがある。
「立派な女性がいたのねえ」と他人事として
つぶやくだけではなく、「よし、私も!」と
気合を入れるための糧としたい。
番組を見ながら、サツマイモを裏ごし。
栗きんとんができました。
まあまあな感じ?
どうぞ皆様、良いお年を!