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高森明勅
2019.12.13 06:00皇統問題

平将門も「男系男子」

古代の反乱の1つ、「平将門(たいらのまさかど)の乱」。
主役は勿論、平将門。
この人物は「平」姓から分かるように皇統の「男系」の
血筋を引いている。

第50代・桓武天皇の16人の親王の1人、葛原(かずらわら)
親王の子だった高見(たかみ)王の、更にその子の高望
(たかもち)王(天皇の曾孫)が、「平朝臣(たいらのあそん)」
の姓を賜って、皇族の身分を離れた。
その高望王の孫に当たるのが平将門。

れっきとした「男系男子」。
しかも、皇族の身分を離れた人物の「孫」の世代。
だから、皇籍を離脱してからの世代としては、現在、
一部で皇籍“取得”が取り沙汰されている旧宮家系の未婚男性と、
ほぼ重なる。

勿論、天皇との血縁の距離そのものは、
5世の将門の方が遥かに近い(旧宮家系男性だと20世以上)。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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