小林よしのりライジングVol.336の
ゴー宣「ヒアリ、観光客、パンデミックへの道」
の感想をご紹介します!
グローバリズムなんて碌なもんじゃない、は本当にそう思いますね。八方美人が決して誉め言葉を意味しないことに思い至るべきです。英語だとeverybody’s friendと訳すようでして、そんなの信用ならんですよ。結局、当世流行りの「商売のために仲良くしましょう、垣根を無くしましょう」の先にあるのは、拝金主義です。だから中国が覇権を握ろうとしているんです。しかし、米中のような覇権国家が主張する「垣根を無くす」というのは、みんな俺様に従え、全部俺様の領土だ、と同義です。個々人の勝手に任せたら違いなんて埋まらない。ITを駆使して差異のないよう監視して、統一を維持しなければならない。それを地でいって表面的には成功を収めてしまうから、ヤバイのです。
けれど、水面下では強靭な外来種が在来種を食い散らかして制圧するということが起きる。棲み分けというものが大事だと気が付いたときには、もう遅いということになります。これは産業でも自然環境でも同じように思えます。それぞれの国や人の良さを保つには、棲み分けが大事なのです。全世界の一体化なんて、碌なものじゃありません。結局、自然環境と同じで、強者が弱者を食い潰し、しまいにはその強者同士も争って、滅びてしまうことでしょう。歴史の成り行きや文脈で築かれた多様な生態系を無視して、拝金のための設計主義を優先させるのは、驕りというものです。
(shiroさん)
グローバリズムがろくな結果をもたらさないという実例がいくらでも出てきているのに、それでもなんとなくグローバリズムがいいものであるかのようなイメージがまだあるのは、やっぱりそれでうまい汁を吸う拝金主義の者のイメージ操作がまだ効いているからなのでしょう。
手遅れにならないうちに、そのイメージを破壊しなければなりません!