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高森明勅
2019.11.21 06:00皇室

即位儀式を締め括る「親謁の儀」

皇位のご継承に伴う様々な儀式の締め括りは、11月下旬から
12月上旬にかけて行われる、伊勢の神宮などへの「親謁(しんえつ)の儀」。

“親”は親しく、直接ご自身で、という意味。“謁”は身分の高い人に会う事。
天皇陛下ご自身が①皇祖を祀る伊勢神宮、②初代の神武天皇陵、
③歴史的に最も近い
昭和天皇以前4代(孝明天皇・明治天皇・大正天皇・昭和天皇)
の天皇陵にお出ましの上、
ご拝礼なさる。
旧「登極令」以来の儀式。

ちなみに、天皇ご自身が伊勢神宮に直接お参りになるのは、意外に思う人がいるかも
知れないが、明治2年が初めて。
この時も、前例が無いとしてお止めする声もあったが、明治天皇の強いお気持ちで
実現した。
その後、代々の天皇が神宮へのご親拝を繰り返しておられる事は、
改めて言う迄もない。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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