11月10日は「祝賀御列(おんれつ)の儀」。
天皇陛下のご即位と令和新時代の門出を祝うパレードだ。
この行事は平成の御代替わりの時に新しく始められた。
おめでたい新儀が始められた理由は以下の通り。「平成大礼当時、天皇皇后両陛下(今の上皇上皇后両陛下)は
赤坂御所にお住まいであった。
ために宮殿における即位礼正殿の儀を終えられてあと、夜の饗宴の儀までの間、
一旦赤坂御所へお帰りになるが、この当時の平素の半蔵門より三宅坂を経ての
御道筋を用いられるとしても、おそらくは祝賀の国民が沿道を埋めつくす
ことと予想されたことで、それならば、さらに祝意を広くおうけになる方法で
と考慮、設定された儀式である」(鎌田純一氏『平成大礼要話』)。平成2年11月12日パレード当日、宮殿南車寄(みなみくるまよせ)より
ご出発の時、近衛秀健氏が作曲した行進曲「平成」が演奏された。
今回は、北原幸男氏作曲の「令和」が演奏される。
果たしてどのような曲なのか。
平成の時は沿道に約12万人の国民が詰めかけて祝意を表した。
そのご様子を、上皇后陛下はご即位から20年余りを経た平成21年に、
次のように詠(よ)まれた。
人びとに
見守られつつ
御列の
君は光の
中にいましき秋の柔らかい日差しの中、多くの国民の祝意をお受けになりながら、
天皇陛下は晴れやかなご表情でいらっしゃった。
その時の情景が、御代替わりに伴う様々な行事の中でも、直接幅広い国民と
触れ合える唯一の機会であっただけに、上皇后陛下には取り分け深く印象に
残っておられたようだ。令和の祝賀パレードではどのような光景が展開されるのか。
10日は私も、テレビ出演がなければ沿道で直接、
心からのお慶びを表したい気持ちが強い。
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