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小林よしのり
2019.10.11 11:30日々の出来事

属性ぬきの普遍的「個」はない

自称保守系論壇誌も、文芸春秋も中央公論も、日韓問題
をガンガン取り上げているが、この現象自体が「嫌韓」
ではないのは当たり前だ。
朝日新聞も日韓問題を議論するための「隣人」という
連載を始めた。

小説家の平野啓一郎が出ているが、小説の世界では
韓国ブームだと、例によって幼稚な論理を展開している。

FLASHの『よしりん辻説法』に描いたが、「私人性」の
レベルでは、わしだって韓流アイドルが好きだと告白
している。

平野は一人格における「私人性」と「個人性」や
「公人性」の区別がついていない。

「個」は歴史のタテ軸と、社会のヨコ軸の交差した
一点に成立するので、国家の歴史が醸成した宗教や
習俗や因習に規制される。

「個」は国家や民族の「属性」から自由ではなく、
地球市民的な普遍性など獲得できないのだ。
これが分からぬうちは中学生レベルの子供である。

結局、わしが描かねばならないのだろうな。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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