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笹幸恵
2019.8.1 15:18日々の出来事

クロ現「”顔見知り”からの性暴力」

7月30日(火)放送のNHK「クローズアップ現代+」
”顔見知り”からの性暴力~被害者の苦しみ知ってますか?~
録画していたのを観ました。

ひと言でいえば、男性にこそ、これを観てほしい!!!
ちょっとした出来心とか、衝動的な性欲の発散が
どれほど相手の女性を傷つけるか。

男性上司と出張に行って、宿泊先のビジネスホテルで
その上司が部屋に来て襲い掛かってきた、なんて最悪だ。
対等ではない、NOと言いづらい関係性を利用して、
自分の意のままにしようとする。
女からすれば、その恐怖とショックは並大抵ではない。
信頼していた上司なら、なおさらだ。
この女性はワンストップ支援センターに行き、
さらに産婦人科で精液を採取したという。
婦人科系の受診をした人ならわかると思うけど、
あの恰好で採取されるのは恥辱でしかない。
それに堪えたのだ。
その証拠によって、上司の家庭と仕事人生が
どうかめちゃくちゃになりますように、と
願わずにいられない。
(それとて心の傷を癒せるわけではないのだけど)

なんか、どのケースも、やっぱり女を軽んじている。
本人にそのつもりはなくても、
関係性やそのときの状況を利用して、性的な欲求を
強要すること自体が相手を尊重していない証だ。
まして若い女性は、恐怖心のほうが先に立ってしまうだろう。


勉強になったのは、性暴力の被害者に対して、
「なんで、そんなことしたの」
「なんで二人っきりになったの」
「なんでそんなところ行ったの」などと
言わない、ということ。
被害者にとっては責められているように感じる。
多分、私は、大事に思う人こそ、悔しくて
ついこう口走ってしまいそうな気がする。
だけどさんざん自分を責めている被害者に、
さらに追い打ちをかける必要はないよなあ。
ちゃんと心に留めておこう。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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