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高森明勅
2019.7.2 06:00皇室

上皇陛下ご在位中の膨大なお務め

宮内庁が6月28日、上皇陛下がご在位中のお務めの合計数を公表した。
憲法に定められた国事行為である内閣の上奏書類へのご署名・ご押印は
3万2183件にも達した。

国事行為に伴う儀式は、国会の開会式に82回ご臨席。
文化勲章など勲章親授式では999人が対象となった。
その他の公的行為として、新年・天皇誕生日の一般参賀は265回。
参賀者の合計は約293万人だった。
8月15日の全国戦没者追悼式など都内へのお出ましは1205件。
全国植樹祭など地方での恒例行事へのお出ましは375件。
自然災害の被災地や避難先へのお出ましは61件。
以上のうち、国事行為以外は、国民の側から上皇陛下にお願いして、
それにお応え戴いたもの。

又は、上皇陛下ご自身のお気持ちで行って下さったもの。
いずれも上皇陛下ご本人のご意思が前提になっている。
なお皇居勤労奉仕の国民へのご会釈などは除外している。
更に、皇室祭祀へのお取り組みは888件だった。
30年余りのご在位の間、かくも多くのお務めに1つ1つご丁寧に、
全身全霊でお取り組み下さった。
全て国民の為。

深く感謝申し上げる。
本当にありがとうございました。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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