皇位の安定的な継承の為に、占領下に皇籍離脱を余儀なくされた旧宮家系の国民男性が、
新たに皇籍を取得できる制度改正を提案する声が、一部にある。これは側室不在、非嫡出の継承否認を維持したまま、
「男系の男子」という“縛り”は続けようとするものだから、
所詮はその場しのぎに過ぎない。
その上、様々な問題を抱える。先ず、当事者の考え方はどうか(未婚の男子がいて実際に対象となり得るのは
久邇〔くに〕・賀陽〔かや〕・東久邇・竹田の4家)。
どんな制度改正を行っても、決して強制は出来ないし、勿論すべきでもない。これまで知られているところは以下の通り。
「近頃、旧皇族をまた皇籍に戻すべきだという意見もあるようだが、
私はこれについては、『何を今さら』というのが正直なところ本心だ。
…今さら、皇籍に復して国民の貴重な税金をいただくのには拒否反応がある」
(伊勢の神宮大宮司や神社本庁統理、霞会館理事長等を歴任された久邇邦昭氏)「立場が違いすぎ、恐れ多いことです。
息子たちは…普通の男の子です。皇室様へのお婿入りなど考えること自体、失礼と思います」
(賀陽正憲氏)「旧宮家から養子をとるといっても、あまり現実的にはイメージできません。
…一部の人が議論するだけで、そのまま決められてしまっていい問題では
ないのではないでしょうか」
(東久邇盛彦氏)「皇族の減少は心配ですけど、私は外野の人間。勝手なことは言えません。
息子を愛子さまのお婿さんだなんて…仮にそのようなご要請があっても、
それは現実的には難しいかなと。
そんな話になってもお断りさせていただくと思います。
息子には普通に生活してほしいと思っていますので」
(東久邇征彦氏)「私自身は仮に打診があっても受けるつもりはございません」
(竹田恒泰氏)当然ながら、人間1人のかけがえの無い人生の“重み”を、真剣に考える必要がある。
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